校長あいさつ

 本校は、平成16年に旧千屋小学校と実小学校が統合して新しく千屋小学校として開校し、「共に輝く子」をめざす子ども像としている。
 2級へき地(H28より)、冬季積雪寒冷地、少人数・複式学級、協力的な地域人材、魅力的で豊富な学習素材などの特性をいかした教育活動に取り組んでいる。特に、生活科・総合的な学習の時間に行っている「ふるさと学習」は、多くの学校支援ボランティアの方にお世話になりながら、低学年は「まちたんけん」「千屋の四季」「昔あそび交流会」、中学年は「太田辰五郎と千屋牛」「千屋の里山」「おいでんせぇ訪問」、高学年は「千屋のたたら製鉄」「千屋の未来予想図」「ふるさと米農法」などに取り組んでいる。そして「ふるさと学習発表会(千屋っ子発表会)」を開催し、学びの成果を発表している。この「ふるさと学習」を通して、ふるさとから学び、ふるさとを愛し、ふるさとの未来を築く子どもをめざしている。また冬季には、学区内にあるスキー場を活用し、保護者や地域の方を講師に招いて、毎年3日間のアルペンスキー教室を開催している。卒業生には国体選手や全国大会出場選手を輩出している。
 また、全学級にコンピュータ、実物投影機、電子黒板を配置し、ICT活用による授業と少人数をいかしたきめ細かい、個に応じた指導で学力の向上をめざしている。


学校の概要
 学校のある新見市千屋地区は県の西北端の中国山地にあり、面積69.1k㎡、戸数355戸733人。(令和2年4月現在)
 剣山(962m)、剣森山(1,034.5m)、花見山(1,188m)をはじめ、その他高峰を仰ぐ。高梁川の源流域に位置し、豊かな自然がある。 古くより砂鉄による製鉄業が隆盛を極め、米、和牛、薪炭、繭等の産地として知られる。現在も「千屋牛の里」としての和牛飼育、米作が盛んであるが、過疎化が進んでいる。冬季の積雪を利用したスキー場や温泉が開設されている。
 本校は、海抜560mの高地に位置し、統合により旧千屋村の南半分を占める実地域と北半分を占める千屋地域が一つになり、南北に長い校区となった。実地区の児童はバス通学している。令和5年4月1日現在の児童は12名。1・2年,3・4年,5・6年の完全複式学級である。またへき地指定を受けている。こうした学校・地域の特性を生かし、「ふるさと学習」をはじめとする特色ある教育を行っている。 


歴史・概況

 千屋小学校                   実小学校
明治  6年 1月 花見・井原・成地の3カ所に
          学校設立
   24年    千屋尋常小学校と改称
   29年 9月                 実尋常小学校設立
   40年12月 千屋尋常高等小学校と改称    実尋常高等小学校と改称
昭和 16年 4月 千屋国民学校と改称       実国民学校と改称
   22年 4月 千屋村立千屋小学校と改称    千屋村立実小学校と改称
   30年 5月 新見市立千屋小学校と改称    新見市立実小学校と改称
   34年                    校章制定
   40年11月 校歌制定
   47年 3月                 現校舎竣工建設
         10月                 校歌制定
   53年 7月 プール竣工
   55年 8月                  プール竣工
平成  2年11月 創立百周年記念式典挙行
          (校門・記念碑建立)
    5年 3月 現校舎竣工
    8年 6月 屋内運動場竣工
    8年11月 創立百周年記念式典挙行
          (緞帳設置)
   12年10月 鳥取県西部地震により被災    鳥取県西部地震により千屋小
          実小学校校舎を借りて授業    児童を受け入れ
   15年 1月 統合に向けて各種施設改修    統合に向けて備品整理
   16年 3月 閉校(児童数26名)      閉校(児童数14名)

  

        16年 4月 千屋小学校と実小学校を統合し、新しく千屋小学校が開校
         (児童数46名)
   17年 1月 大型受水槽設置
       3月 校歌・校章発表会開催
   23年 2月 校旗完成
   26年10月 平成25・26年度岡山県へき地複式教育連盟
          並び新見市教育委員会指定 研究発表会開催

令和  2年11月 優良PTA文部科学大臣表彰

    3年 4月 一人一台端末の整備(iPadの導入)

    3年 8月 PTAアダプト事業参加に対して岡山県土木部長感謝状

    4年 千屋小学校調理場閉鎖 令和4年度より新見市給食センターから配送開始   


 千屋小学校  校歌
                      作詞 藤原 嗣治
                                                   作曲 中川 博之
一、雪がとけて 水がぬるみ ツクシが顔出す
   めぐりめぐる季節にも 見まもられながら
   胸をおどらせ 心をときめかせ
   ともに学ぼう ともに遊ぼう
   ああ われら千屋の子 この広い地球の子
   母なる川の 始まりはここから

二、青い空に 雲がわいて きらめく夏の日
   友とかたり歩む道 どこまでも続く
   行くてはるかに ひろがる夢の国
   ともに目指そう ともに競おう
   ああ われら千屋の子 この広い地球の子
   父なる大地 このさきは世界へ

三、山の紅葉 風に舞えば もうすぐ木枯らし
   霜を踏んで向かうさき 待っている春が
   いつかみんなで 未来へ羽ばたこう
   ともに駆けよう ともに進もう
   ああ われら千屋の子 この広い地球の子
   声高らかに ありがとう ふるさと